ヴェニスの商人
ヴェニスの商人
ヴェニスの商人を観た人の感想
叫びのアル
アル・パチーノは叫びの役者である、と僕は思っている。彼が叫んでない作品はまずないと言ってもいい。この作品でも声を荒げ、彼独特の気高さと雄々しさを存分に出していた。
そんなアル・パチーノが演じたのは卑賤で冷酷無比なユダヤ人、シャイロック。キリスト教徒のアントーニオから借金の代わりに担保として彼の心臓に一番近い肉1ポンドを要求する。これだけ聞くとシャイロック、とんでもねぇ野郎だと思うが僕は彼の側に立たざるを得ない。
ユダヤ人に対する差別、ゲットーに収容され、昼間外出する時は赤い帽子をかぶらねばならない。土地を取得する権利もなく、生きるために高利貸しをすれば非難され、唾を吐きかけられる。あげく娘はキリスト教徒のヴェニス人と恋に落ち家の金持ち出して家出。何もかもなくし、彼にできることは個人的恨みの解消しかなかったのではないか。しかし、この作品はまだ彼を解放しない。憎しみは解消されず、さらに彼は宗教まで奪われてしまう。
最後までシャイロックに救いを与えなかったのは、この作品が現実を描いているからだと思う。少なくともこの時代、ユダヤ人ひとりが国に、キリスト教にかすり傷一つでも痛手を負わせることが出来るはずもない、虐げられ最後まで救いもなく死んでいった者たちが大半の現実だと。それをアル・パチーノ演じるシャイロックの、ラストカットのあの表情に表れていると思う。
シェイクスピア
なぜシャイロックがあそこまで憎悪をたぎらせたのかよく描かれています。それを体現したアル・パチーノ、絶賛ものだと思います。当時の世界、世の不条理、価値観もきちんと描かれています。
シャイロック以外の男性陣は残念ながら特筆すべきことはありませんが、女性陣は素晴らしい。みんな美人でコケティッシュで存在感があります。特に法廷の場面は必見。ユダヤ人に対する理不尽な扱いは否めませんが、それが当時の現実でした。ヒロインが何度も何度も許す心を促すという場面を取り入れて人の情を描きつつ、当時の現実をきちんと描いていると思います。最後まで人の心の細やかな描写がちりばめられ、秀逸な作品。
そもそも、シェイクスピアは結構暗く、かなり残酷な作品が多いのです。明るい作品の方が少ない。原作の「ヴェニスの商人」は、誰も死なないし明るい作品の方です。コメディだといっても過言ではないと思いますが、それをここまで考えさせる映画にしたことを私は評価します。
シェイクスピアの作品は皮肉や不公平、不条理がたっぷり込められているものが多いです。その辺は覚悟して見たほうがいいかもしれません。
多くのやってはいけない事をしている
私はこんな話は嫌いです。
正直、シェイクスピアはこんなひどい理不尽な話を書いていたのか。驚きあきれかえった。
確かに、リア王にしてもずいぶんひどい話だけど。。。
この映画は、映画としてはよく作られているのかも知れません。でも、この話は、あまりにひどい。
キリスト教徒の鼻持ちならない金持ちが、ただユダヤ教徒だと言うだけでシャーロットをいじめている。
最後はだましてその宗教をも奪う。信じられない。こんな話しを成立させてはいけない。
風景がきれいだの、登場人物が素敵だの、そんなことは正直些細な事でしかないと思えるほどに。
アル・パチーノ好きの私ですが、最後の彼の演じた絶望感は、まさにこの映画そのものの本質をあらわしている。
私は、この映画、と言うよりこの話そのものが、忌むべきものとまで思うほどに嫌なものであったと言いたいですね。
今どき、残酷な事のなにもなく、こんな嫌な思いをさせるなんて、と言うのはすごい事だなぁ、等、へんな感心をしてしまう。しかし、こんな話しは本当に良くない。ユダヤ教の人もたくさんこの世の中に入るんですぞ。
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定価: \3,990 販売価格: \3,132 人気ランキング: 2902位 おすすめ度: 発売日: 2006/04/05 発売元: ポニーキャニオン 発送可能時期: 通常24時間以内に発送 |
叫びのアルアル・パチーノは叫びの役者である、と僕は思っている。彼が叫んでない作品はまずないと言ってもいい。この作品でも声を荒げ、彼独特の気高さと雄々しさを存分に出していた。
そんなアル・パチーノが演じたのは卑賤で冷酷無比なユダヤ人、シャイロック。キリスト教徒のアントーニオから借金の代わりに担保として彼の心臓に一番近い肉1ポンドを要求する。これだけ聞くとシャイロック、とんでもねぇ野郎だと思うが僕は彼の側に立たざるを得ない。
ユダヤ人に対する差別、ゲットーに収容され、昼間外出する時は赤い帽子をかぶらねばならない。土地を取得する権利もなく、生きるために高利貸しをすれば非難され、唾を吐きかけられる。あげく娘はキリスト教徒のヴェニス人と恋に落ち家の金持ち出して家出。何もかもなくし、彼にできることは個人的恨みの解消しかなかったのではないか。しかし、この作品はまだ彼を解放しない。憎しみは解消されず、さらに彼は宗教まで奪われてしまう。
最後までシャイロックに救いを与えなかったのは、この作品が現実を描いているからだと思う。少なくともこの時代、ユダヤ人ひとりが国に、キリスト教にかすり傷一つでも痛手を負わせることが出来るはずもない、虐げられ最後まで救いもなく死んでいった者たちが大半の現実だと。それをアル・パチーノ演じるシャイロックの、ラストカットのあの表情に表れていると思う。
シェイクスピアなぜシャイロックがあそこまで憎悪をたぎらせたのかよく描かれています。それを体現したアル・パチーノ、絶賛ものだと思います。当時の世界、世の不条理、価値観もきちんと描かれています。
シャイロック以外の男性陣は残念ながら特筆すべきことはありませんが、女性陣は素晴らしい。みんな美人でコケティッシュで存在感があります。特に法廷の場面は必見。ユダヤ人に対する理不尽な扱いは否めませんが、それが当時の現実でした。ヒロインが何度も何度も許す心を促すという場面を取り入れて人の情を描きつつ、当時の現実をきちんと描いていると思います。最後まで人の心の細やかな描写がちりばめられ、秀逸な作品。
そもそも、シェイクスピアは結構暗く、かなり残酷な作品が多いのです。明るい作品の方が少ない。原作の「ヴェニスの商人」は、誰も死なないし明るい作品の方です。コメディだといっても過言ではないと思いますが、それをここまで考えさせる映画にしたことを私は評価します。
シェイクスピアの作品は皮肉や不公平、不条理がたっぷり込められているものが多いです。その辺は覚悟して見たほうがいいかもしれません。
多くのやってはいけない事をしている私はこんな話は嫌いです。
正直、シェイクスピアはこんなひどい理不尽な話を書いていたのか。驚きあきれかえった。
確かに、リア王にしてもずいぶんひどい話だけど。。。
この映画は、映画としてはよく作られているのかも知れません。でも、この話は、あまりにひどい。
キリスト教徒の鼻持ちならない金持ちが、ただユダヤ教徒だと言うだけでシャーロットをいじめている。
最後はだましてその宗教をも奪う。信じられない。こんな話しを成立させてはいけない。
風景がきれいだの、登場人物が素敵だの、そんなことは正直些細な事でしかないと思えるほどに。
アル・パチーノ好きの私ですが、最後の彼の演じた絶望感は、まさにこの映画そのものの本質をあらわしている。
私は、この映画、と言うよりこの話そのものが、忌むべきものとまで思うほどに嫌なものであったと言いたいですね。
今どき、残酷な事のなにもなく、こんな嫌な思いをさせるなんて、と言うのはすごい事だなぁ、等、へんな感心をしてしまう。しかし、こんな話しは本当に良くない。ユダヤ教の人もたくさんこの世の中に入るんですぞ。