親切なクムジャさん プレミアム・エディション
親切なクムジャさん プレミアム・エディション
親切なクムジャさん プレミアム・エディションを観た人の感想
正攻法で時系列に添った編集なら、☆三つには・・?
意外と、所々にマンガチックなCG演出が施されていて、それが嫌味にならず馴染んでいるのは好印象。このDVDのジャケットからして、昔の映画みたいな大時代的雰囲気が漂ってますよね。
ただ、同監督の『オールド・ボーイ』の出来を期待すると、失望。難点は、時間軸を前後させ、細かく各シーンをつないでいく編集の仕方。それによってテンポの良さを生んでいる半面、山も谷も、善も悪も、美も醜も、一緒くたになってしまっている。白と黒を万遍なく混ぜると単調な灰色になってしまうのと同様に、作品全体が平坦な印象になっているのが致命的。そのせいで、クムジャさんの感情の変化や、物語の流れに劇的なものを感じ難い。刑務所での13年間の苦渋も、もう一つ伝わらない。
前作にも共通する、復讐の果てにある、失ったものが戻らない虚しさ、というテーマ自体は悪くないし、それを、題名にもある「クムジャさん」という呼び名に込める手法も巧いんだけど、編集の段階でもう一つ、イ・ヨンエの演技を活かしきれていない観が有るのが残念。いかにも現代風な、切り替えの早い編集で技巧に凝ってしまったのが、却って災いしたように思う。反面、白雪で純真さを表す、なんていう常套手段に出る所など、どこかチグハグなようにも見える。所々、意図も必然性も不明な場面があるし。
或る意味、クムジャさんは最後まで‘親切’なんだけど、その親切の怖さや虚無観が滲み出てくる辺りが、この映画のキモの部分。結局、クムジャさんの親切で幸せになった人間は、一人も居ないのかも知れない。
クムジャさん役はイ・ヨンエにしかできない!
はっきり言って「チャングム」などのイ・ヨンエさんのイメージだけ持っていたい人などにはオススメできないと思います。
でも、これはやはりイ・ヨンエさんしかできなかったと思います。
実際、パク・チャヌク監督はイ・ヨンエさんを念頭に置いてこの映画の製作を始めたそうです。
パク監督の作品は「JSA」とこの作品しか見ていませんが、オープニングから「これはやっぱりパク・チャヌクだからできたんだ!」と思いました。
「復讐」というと怖い感じがするし、実際凄いシーンもあります。
でも、復讐しても胸のうちは晴らせない、復讐しても戻ってこない、復讐しても終わるわけじゃない・・・
それを感じさせる映画はなかなかないと思います。
また、美術・メイク・音楽・脚本・キャスト・・・
全てが良く組み合わさったからこの映画は良く出来た・成功したんだと思いました。
凄まじい復讐劇
大望を秘めた宮廷女官や、愛する人のわがままを受け止める心優しい医師など賢くて美しいイメージの強いイ・ヨンエが真っ赤なアイシャドーを塗って、人生を台無しにした恨みを晴らすべく、十数年かけて緻密な計画をして残酷な復讐を果たす話。イ・ヨンエがそこまでするの?という驚きが大きいが、ストーリーがつかみにくく、見終わった後も転落の理由がはっきりせず、娘に対する愛情もいまひとつ足りないような気がします。私は哀しくて虚しい復讐というより残酷さが際立ったホラーに近いものを感じました。
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定価: \4,179 販売価格: \3,269 人気ランキング: 6741位 おすすめ度: 発売日: 2006/03/24 発売元: ジェネオン エンタテインメント 発送可能時期: 通常3~4日以内に発送 |
正攻法で時系列に添った編集なら、☆三つには・・?意外と、所々にマンガチックなCG演出が施されていて、それが嫌味にならず馴染んでいるのは好印象。このDVDのジャケットからして、昔の映画みたいな大時代的雰囲気が漂ってますよね。
ただ、同監督の『オールド・ボーイ』の出来を期待すると、失望。難点は、時間軸を前後させ、細かく各シーンをつないでいく編集の仕方。それによってテンポの良さを生んでいる半面、山も谷も、善も悪も、美も醜も、一緒くたになってしまっている。白と黒を万遍なく混ぜると単調な灰色になってしまうのと同様に、作品全体が平坦な印象になっているのが致命的。そのせいで、クムジャさんの感情の変化や、物語の流れに劇的なものを感じ難い。刑務所での13年間の苦渋も、もう一つ伝わらない。
前作にも共通する、復讐の果てにある、失ったものが戻らない虚しさ、というテーマ自体は悪くないし、それを、題名にもある「クムジャさん」という呼び名に込める手法も巧いんだけど、編集の段階でもう一つ、イ・ヨンエの演技を活かしきれていない観が有るのが残念。いかにも現代風な、切り替えの早い編集で技巧に凝ってしまったのが、却って災いしたように思う。反面、白雪で純真さを表す、なんていう常套手段に出る所など、どこかチグハグなようにも見える。所々、意図も必然性も不明な場面があるし。
或る意味、クムジャさんは最後まで‘親切’なんだけど、その親切の怖さや虚無観が滲み出てくる辺りが、この映画のキモの部分。結局、クムジャさんの親切で幸せになった人間は、一人も居ないのかも知れない。
クムジャさん役はイ・ヨンエにしかできない!はっきり言って「チャングム」などのイ・ヨンエさんのイメージだけ持っていたい人などにはオススメできないと思います。
でも、これはやはりイ・ヨンエさんしかできなかったと思います。
実際、パク・チャヌク監督はイ・ヨンエさんを念頭に置いてこの映画の製作を始めたそうです。
パク監督の作品は「JSA」とこの作品しか見ていませんが、オープニングから「これはやっぱりパク・チャヌクだからできたんだ!」と思いました。
「復讐」というと怖い感じがするし、実際凄いシーンもあります。
でも、復讐しても胸のうちは晴らせない、復讐しても戻ってこない、復讐しても終わるわけじゃない・・・
それを感じさせる映画はなかなかないと思います。
また、美術・メイク・音楽・脚本・キャスト・・・
全てが良く組み合わさったからこの映画は良く出来た・成功したんだと思いました。
凄まじい復讐劇大望を秘めた宮廷女官や、愛する人のわがままを受け止める心優しい医師など賢くて美しいイメージの強いイ・ヨンエが真っ赤なアイシャドーを塗って、人生を台無しにした恨みを晴らすべく、十数年かけて緻密な計画をして残酷な復讐を果たす話。イ・ヨンエがそこまでするの?という驚きが大きいが、ストーリーがつかみにくく、見終わった後も転落の理由がはっきりせず、娘に対する愛情もいまひとつ足りないような気がします。私は哀しくて虚しい復讐というより残酷さが際立ったホラーに近いものを感じました。