ミリオンダラー・ベイビー
ミリオンダラー・ベイビー
ミリオンダラー・ベイビーを観た人の感想
坐骨神経にフックをかまされた
取り上げた問題の重さと作品の暗さとで好き嫌いがハッキリ分かれる作品だと思います。
前半は『ロッキー』のような拳で夢を掴むサクセスストーリーかと思わせて、最後の30分で尊厳死の問題に切り込んでいきます。愛するからこそ他の誰でもなくフランキーに見送って欲しいマギー、愛があればこそ生きてもらいたいフランキー。師弟、擬似親子を経て、いつしかそれ以上の絆で結ばれるようになった二人の姿が痛々しい。
現実にはこれと似た痛ましい事件がいくつもあり、更に映画までこんな暗い題材を選ぶことはないという意見もあるでしょう。しかしそうした事件を素通りしてる中で確実に思考能力は失われて行ってる気もします。役人の不正を聞いて「けしからん!」と怒る人より「またか」「いつものことだから」と流してしまう人の方が圧倒的に多い現状で、介護疲れの老人が連れ合いを殺したと聞いて本気で尊厳死問題を考える人がどれだけいるかは疑問です。
マギーの願いを聞くべきか苦悩するフランキーが教会を訪れ神父に尋ねる場面、およそ聖職者らしくない言葉を吐く神父は、現実の問題に対する神の不在、信仰の無力さへの暗喩であるとともに、カトリックの経典を盾に尊厳死問題を絶対タブー視するブッシュ大統領への批判であるような気もします。
また本作に登場するデンジャー君はマギーとの対比で「才能があれば拳ひとつでミリオンダラー(100億円)掴むことも出来るが、才能の無いやつは何年やっても駄目」という、ボクシングの厳しい現実を表現していると見るのは考えすぎでしょうか?
忘れてませんか?
否が応でも、世の中にはびこる馬鹿馬鹿しい不公正・不公平を見聞きし。
介護に疲れたお年寄りが懇願されて連れ合いの命を絶つ。それが「現実」。
私たちがそんななかで「生」きていることを。
ですので、わざわざこんなに辛い映画をつくってもらわずとも、人生の厳しさや、いずれは我が身にも訪れる「死」について考えるだけの想像力は残ってますから。そもそも古来より日本人のDNAには「無常観」というものが・・・?
ただ、ヒラリー・スワンク演じる女子ボクサーはチャーミングだ。
自分の生まれ育った厳しい境遇を言い訳にして荒んだりしていない。
さてと、これから甘?い砂糖菓子のようなファミリー向け映画でもみて、つかの間浮世を忘れるとしましょうか。
名作です。
クリントイーストウッド監督の作品です。監督も、ジムのトレーナーとして出演しています。貧困の中で育ち、ウェイトレスをしながら生活している30にもなる女性が、ボクシングだけが好きでボクサーになっていくのが前半のお話です。夢を駆け上がっていくのですが、試合中に不幸が襲い、一転して、頸椎損傷で四肢麻痺になってしまいます。最後は、安楽死を希望するという後半のお話しです。やりきれない思いにもなるのですが、人生の生き方というものについて深く考えさせられる作品です。名作だと思います。アカデミー賞で賞を沢山取ったのも納得です。尊厳死などを考えるときにも良い作品だと思います。
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定価: \3,990 販売価格: \3,062 人気ランキング: 1205位 おすすめ度: 発売日: 2005/10/28 発売元: ポニーキャニオン 発送可能時期: 通常24時間以内に発送 |
坐骨神経にフックをかまされた取り上げた問題の重さと作品の暗さとで好き嫌いがハッキリ分かれる作品だと思います。
前半は『ロッキー』のような拳で夢を掴むサクセスストーリーかと思わせて、最後の30分で尊厳死の問題に切り込んでいきます。愛するからこそ他の誰でもなくフランキーに見送って欲しいマギー、愛があればこそ生きてもらいたいフランキー。師弟、擬似親子を経て、いつしかそれ以上の絆で結ばれるようになった二人の姿が痛々しい。
現実にはこれと似た痛ましい事件がいくつもあり、更に映画までこんな暗い題材を選ぶことはないという意見もあるでしょう。しかしそうした事件を素通りしてる中で確実に思考能力は失われて行ってる気もします。役人の不正を聞いて「けしからん!」と怒る人より「またか」「いつものことだから」と流してしまう人の方が圧倒的に多い現状で、介護疲れの老人が連れ合いを殺したと聞いて本気で尊厳死問題を考える人がどれだけいるかは疑問です。
マギーの願いを聞くべきか苦悩するフランキーが教会を訪れ神父に尋ねる場面、およそ聖職者らしくない言葉を吐く神父は、現実の問題に対する神の不在、信仰の無力さへの暗喩であるとともに、カトリックの経典を盾に尊厳死問題を絶対タブー視するブッシュ大統領への批判であるような気もします。
また本作に登場するデンジャー君はマギーとの対比で「才能があれば拳ひとつでミリオンダラー(100億円)掴むことも出来るが、才能の無いやつは何年やっても駄目」という、ボクシングの厳しい現実を表現していると見るのは考えすぎでしょうか?
忘れてませんか?否が応でも、世の中にはびこる馬鹿馬鹿しい不公正・不公平を見聞きし。
介護に疲れたお年寄りが懇願されて連れ合いの命を絶つ。それが「現実」。
私たちがそんななかで「生」きていることを。
ですので、わざわざこんなに辛い映画をつくってもらわずとも、人生の厳しさや、いずれは我が身にも訪れる「死」について考えるだけの想像力は残ってますから。そもそも古来より日本人のDNAには「無常観」というものが・・・?
ただ、ヒラリー・スワンク演じる女子ボクサーはチャーミングだ。
自分の生まれ育った厳しい境遇を言い訳にして荒んだりしていない。
さてと、これから甘?い砂糖菓子のようなファミリー向け映画でもみて、つかの間浮世を忘れるとしましょうか。
名作です。クリントイーストウッド監督の作品です。監督も、ジムのトレーナーとして出演しています。貧困の中で育ち、ウェイトレスをしながら生活している30にもなる女性が、ボクシングだけが好きでボクサーになっていくのが前半のお話です。夢を駆け上がっていくのですが、試合中に不幸が襲い、一転して、頸椎損傷で四肢麻痺になってしまいます。最後は、安楽死を希望するという後半のお話しです。やりきれない思いにもなるのですが、人生の生き方というものについて深く考えさせられる作品です。名作だと思います。アカデミー賞で賞を沢山取ったのも納得です。尊厳死などを考えるときにも良い作品だと思います。