悪魔のシスター
悪魔のシスター
悪魔のシスターを観た人の感想
デ・パルマは昔からデ・パルマ
とにかく姉妹が病院にいた頃を写している白黒の記録フィルムが後々まで記憶に残ります。特別に気持ち悪い事をしているわけではないんだけど、明らかに正常ではないよなぁという雰囲気が充満しているのです。
後、この映画でのスプリット・スクリーンの場面はとても緊張感がみなぎっていて、映画から浮いていないし、成功していますよね。
デ・パルマは昔からデ・パルマなんだなぁと嬉しくなりました。
デ・パルマの出世作は『サイコ』以上の夢魔と混濁にあふれていた
この映画のDVDが出るとは! シャム双生児に精神病院描写にと、絶対に地上波では流せないヤバい要素が横溢していて手にすることは不可能だろうと諦めていたのですから。ビデオ版はざらついた映像でそれがまた味になっていたのですが、デジタル化されてもその面影が残っています。嬉しい限りです。
70年代テイスト。ヒッチコックのオマージュ(『裏窓』『サイコ』以外にも元ネタが一杯探せて楽しめます)。スプリット・スクリーンや冷蔵庫を内側から撮るなどの実験的アングル。そして冒頭とラストが典型ですが、「覗く」という営為が全編通して積み重なっており(医師はグレースの深層心理まで覗いてしまう)、後々のデ・パルマ映画における基本的フォーマットは出揃っていたのです。
しかし何と言っても映画自体の異様に高いテンションと、強烈なイメージの数々が最大の魅力と言えましょう。突発的に起こる戦慄の殺人、『殺しのドレス』にも援用された精神病棟での夢魔のシーン(粗い粒子の白黒画面がかえって生々しさを感じさせる)、いつの間にかドミニクと化したグレース、等々。そして主演のマーゴ・キッダーのファナティックとも言える熱演がこの映画の中核を支えています。彼女は当時のデ・パルマ監督の恋人で、彼らの仲間内では有名な姉御だった人だそうです。私の世代にとっては『スーパーマン』のロイス・レーン役が忘れられないのですが、そう言えばあの映画でも美人なのにヒロイン然としていなく、事故に遭って断末魔の表情で死んでいくのがやけに生々しかったりした覚えがあります。この映画でも演技とは思えないほどのぶち切れた姿を見せて壮絶です。ヒッピーとドラッグの時代のあだ花とも言うべき女優だったのかも(今は廃人同様だとも聞きます)。
ともかく絶対おすすめ間違いなしの映画です。『ドグラマグラ』の様な混濁の魅力に満ちていて、ヒッチコックもこの作品を超える映画を撮れなかっただろうと思うのです。
デ・パルマ初期の怪作。
いよいよ出ますか。
監督はブライアン・デ・パルマ。1973年の作品です。
<ストーリー>
シャム双生児のダニエルとドミニク(マーゴット・キダー。もちろん二役)と言う姉妹がいました。
二人は文字通りの一心同体…のように見えましたが、実はその性格はまったくの正反対でした。
ダニエルが天使のような性格であるならばドミニクの性格は悪魔のそれ。
ダニエルは自分たちのドクターと恋に落ちますが、シャム双生児ゆえに常にドミニクもその場に一緒にいることになります。ドミニクはダニエルの恋愛が面白くはありません。ダニエルもそうだったのでしょう。ドクターはついにドミニクとダニエルの切り離し手術を行います。しかし、その手術の結果、ドミニクは死んでしまいました。
ようやく一人の体になったダニエルは恋人と幸せに…なるはずだったのですが、なんと死んだドミニクの人格がダニエルに表れ始めたのです。ダニエルがドクターとデートを重ね、いざ愛し合おうという時になると、ダニエルにドミニクが表出し凶暴になるのでした。そしてドミニクであるダニエルはついには殺人を犯し・・・これを読んでいる皆さんはきっと混乱しているでしょう。ダニエルとドミニクのどっちがどうなんだ?一体どういう話なんだ?…
観客を幻惑し続けるストーリーと映像。ラストシーンを観て狐につままれた様な感覚で映画は幕を閉じます。それがなんともいえない余韻となって、頭の中でこだまし続けます。「あの後どうなる?どうなった?!」今一度この映画を観て、じっくりと研究してみたいものです。
デ・パルマは後味の悪い映画を撮りますが、この映画はその筆頭に挙げられるでしょう。一見の価値ありです。(@_@)
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定価: \3,990 販売価格: \3,990 人気ランキング: 11899位 おすすめ度: 発売日: 2004/12/18 発売元: 紀伊國屋書店 発送可能時期: 通常1~2週間以内に発送 |
デ・パルマは昔からデ・パルマとにかく姉妹が病院にいた頃を写している白黒の記録フィルムが後々まで記憶に残ります。特別に気持ち悪い事をしているわけではないんだけど、明らかに正常ではないよなぁという雰囲気が充満しているのです。
後、この映画でのスプリット・スクリーンの場面はとても緊張感がみなぎっていて、映画から浮いていないし、成功していますよね。
デ・パルマは昔からデ・パルマなんだなぁと嬉しくなりました。
デ・パルマの出世作は『サイコ』以上の夢魔と混濁にあふれていたこの映画のDVDが出るとは! シャム双生児に精神病院描写にと、絶対に地上波では流せないヤバい要素が横溢していて手にすることは不可能だろうと諦めていたのですから。ビデオ版はざらついた映像でそれがまた味になっていたのですが、デジタル化されてもその面影が残っています。嬉しい限りです。
70年代テイスト。ヒッチコックのオマージュ(『裏窓』『サイコ』以外にも元ネタが一杯探せて楽しめます)。スプリット・スクリーンや冷蔵庫を内側から撮るなどの実験的アングル。そして冒頭とラストが典型ですが、「覗く」という営為が全編通して積み重なっており(医師はグレースの深層心理まで覗いてしまう)、後々のデ・パルマ映画における基本的フォーマットは出揃っていたのです。
しかし何と言っても映画自体の異様に高いテンションと、強烈なイメージの数々が最大の魅力と言えましょう。突発的に起こる戦慄の殺人、『殺しのドレス』にも援用された精神病棟での夢魔のシーン(粗い粒子の白黒画面がかえって生々しさを感じさせる)、いつの間にかドミニクと化したグレース、等々。そして主演のマーゴ・キッダーのファナティックとも言える熱演がこの映画の中核を支えています。彼女は当時のデ・パルマ監督の恋人で、彼らの仲間内では有名な姉御だった人だそうです。私の世代にとっては『スーパーマン』のロイス・レーン役が忘れられないのですが、そう言えばあの映画でも美人なのにヒロイン然としていなく、事故に遭って断末魔の表情で死んでいくのがやけに生々しかったりした覚えがあります。この映画でも演技とは思えないほどのぶち切れた姿を見せて壮絶です。ヒッピーとドラッグの時代のあだ花とも言うべき女優だったのかも(今は廃人同様だとも聞きます)。
ともかく絶対おすすめ間違いなしの映画です。『ドグラマグラ』の様な混濁の魅力に満ちていて、ヒッチコックもこの作品を超える映画を撮れなかっただろうと思うのです。
デ・パルマ初期の怪作。いよいよ出ますか。
監督はブライアン・デ・パルマ。1973年の作品です。
<ストーリー>
シャム双生児のダニエルとドミニク(マーゴット・キダー。もちろん二役)と言う姉妹がいました。
二人は文字通りの一心同体…のように見えましたが、実はその性格はまったくの正反対でした。
ダニエルが天使のような性格であるならばドミニクの性格は悪魔のそれ。
ダニエルは自分たちのドクターと恋に落ちますが、シャム双生児ゆえに常にドミニクもその場に一緒にいることになります。ドミニクはダニエルの恋愛が面白くはありません。ダニエルもそうだったのでしょう。ドクターはついにドミニクとダニエルの切り離し手術を行います。しかし、その手術の結果、ドミニクは死んでしまいました。
ようやく一人の体になったダニエルは恋人と幸せに…なるはずだったのですが、なんと死んだドミニクの人格がダニエルに表れ始めたのです。ダニエルがドクターとデートを重ね、いざ愛し合おうという時になると、ダニエルにドミニクが表出し凶暴になるのでした。そしてドミニクであるダニエルはついには殺人を犯し・・・これを読んでいる皆さんはきっと混乱しているでしょう。ダニエルとドミニクのどっちがどうなんだ?一体どういう話なんだ?…
観客を幻惑し続けるストーリーと映像。ラストシーンを観て狐につままれた様な感覚で映画は幕を閉じます。それがなんともいえない余韻となって、頭の中でこだまし続けます。「あの後どうなる?どうなった?!」今一度この映画を観て、じっくりと研究してみたいものです。
デ・パルマは後味の悪い映画を撮りますが、この映画はその筆頭に挙げられるでしょう。一見の価値ありです。(@_@)