夜になるまえに
夜になるまえに
夜になるまえにを観た人の感想
美しすぎる作品だ
この映画は詩でできている。美しい詩だ。キューバという陰と陽。あまりに鮮やかに描かれている。ゲイを認めない社会主義キューバに住むゲイ作家は非常に苦しむ。その理不尽さには全くあきれる。逃げ出したくなるのは当然だ。こんな状況になったことがない人間には本当の苦しみはわからないのだろうが、少しでも理解する努力をするべきだ。我々の社会は本当に自由だ。まったく、困ることが何もない。縛りのない社会。この映画を観ると日本とはあまりに違う世界があることを教えてくれる。
驚異的自伝の映画化に喝采
アレナスの恐るべき自伝を映画化した、それだけで賞賛に値すると思います。ただし、ないものねだりを承知のうえ、原作と比較して2,3気がついたことを以下に書きます。まず、アレナスがハバナへ上京する場面。カメオ出演のショーン・ペンをもっと観たかったのは別にして、極貧出のアレナスがカストロ主導の革命に熱狂して身を投じ、のちに革命政府のお陰で高等教育を受けるにいたったことには触れられていません。つまり、革命がなかったら作家アレナスは生まれていなかったかもしれない。信じた革命政府による弾圧というのが重要です。つぎに、原作の主題ともいえる自由なキューバ的性愛生活、愚かなほどに若い男たちと昼夜問わず「めくるめく冒険」をしまくる部分の描きこみが稀薄です。まるで魔術的リアリズムと思えるほどですから。そして一番残念だったのは、死を賭して渡った自由の国アメリカでの、アレナスの想像を絶する絶望がほとんど描かれていないこと。「何でも金次第の、魂のない国」が彼の自殺をはやめたとさえいえるくらいで、原作を読んでもっとも苦しかったのがこの部分でした。と、いろいろあげつらいましたが、ハビエル・バルデムの鬼気迫る演技は絶賛に値しますし(アメナバル監督作品などでも証明済みでしょう)、映像の美しさや展開のスピード感など、躊躇なく傑作といえる作品だと思います。また、DVDのパッケージデザインや付録小冊子も非常に良いです。
貫いたホモセクシャル
ホモセクシャル、キューバ国、カストロ、革命、弾圧、投獄、亡命、エイズ、並べて見るとレイナルドの波乱万丈な人生を容易に想像できる。しかし実際は想像以上の厳しい人生だったであろう。何事にも真正面から対峙したレイナルドに感動した。シビアなストーリーにもかかわらず、思わず笑ってしまう場面も多い。「ホモセクシャル」は大きなキーワード。
ショーン・ペン、ジョニー・デップの出演は特筆に価する。特にジョニー・デップの二役については、本作品の価値とは全く別にして賞賛したい。それを自分の目で見ることを是非お勧めする。それによって本作のすばらしさも同時に体験できるものと思う。
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定価: \4,935 販売価格: \4,935 人気ランキング: 9579位 おすすめ度: 発売日: 2003/09/05 発売元: アスミック 発送可能時期: 通常1~2週間以内に発送 |
美しすぎる作品だこの映画は詩でできている。美しい詩だ。キューバという陰と陽。あまりに鮮やかに描かれている。ゲイを認めない社会主義キューバに住むゲイ作家は非常に苦しむ。その理不尽さには全くあきれる。逃げ出したくなるのは当然だ。こんな状況になったことがない人間には本当の苦しみはわからないのだろうが、少しでも理解する努力をするべきだ。我々の社会は本当に自由だ。まったく、困ることが何もない。縛りのない社会。この映画を観ると日本とはあまりに違う世界があることを教えてくれる。
驚異的自伝の映画化に喝采アレナスの恐るべき自伝を映画化した、それだけで賞賛に値すると思います。ただし、ないものねだりを承知のうえ、原作と比較して2,3気がついたことを以下に書きます。まず、アレナスがハバナへ上京する場面。カメオ出演のショーン・ペンをもっと観たかったのは別にして、極貧出のアレナスがカストロ主導の革命に熱狂して身を投じ、のちに革命政府のお陰で高等教育を受けるにいたったことには触れられていません。つまり、革命がなかったら作家アレナスは生まれていなかったかもしれない。信じた革命政府による弾圧というのが重要です。つぎに、原作の主題ともいえる自由なキューバ的性愛生活、愚かなほどに若い男たちと昼夜問わず「めくるめく冒険」をしまくる部分の描きこみが稀薄です。まるで魔術的リアリズムと思えるほどですから。そして一番残念だったのは、死を賭して渡った自由の国アメリカでの、アレナスの想像を絶する絶望がほとんど描かれていないこと。「何でも金次第の、魂のない国」が彼の自殺をはやめたとさえいえるくらいで、原作を読んでもっとも苦しかったのがこの部分でした。と、いろいろあげつらいましたが、ハビエル・バルデムの鬼気迫る演技は絶賛に値しますし(アメナバル監督作品などでも証明済みでしょう)、映像の美しさや展開のスピード感など、躊躇なく傑作といえる作品だと思います。また、DVDのパッケージデザインや付録小冊子も非常に良いです。
貫いたホモセクシャルホモセクシャル、キューバ国、カストロ、革命、弾圧、投獄、亡命、エイズ、並べて見るとレイナルドの波乱万丈な人生を容易に想像できる。しかし実際は想像以上の厳しい人生だったであろう。何事にも真正面から対峙したレイナルドに感動した。シビアなストーリーにもかかわらず、思わず笑ってしまう場面も多い。「ホモセクシャル」は大きなキーワード。
ショーン・ペン、ジョニー・デップの出演は特筆に価する。特にジョニー・デップの二役については、本作品の価値とは全く別にして賞賛したい。それを自分の目で見ることを是非お勧めする。それによって本作のすばらしさも同時に体験できるものと思う。