プリズナーNO.6〈コレクターズボックス(6枚組)〉
プリズナーNO.6〈コレクターズボックス(6枚組)〉
プリズナーNO.6〈コレクターズボックス(6枚組)〉を観た人の感想
マクグーハンに釘付け
60s英国カルトTVシリーズの傑作。公開当時は日本でもアメリカでもなんだかよくわからん、ということだったそうですが、60年代イギリス独特の管理社会への不安(時計じかけのオレンジみたいな感じ。事実どっちもよう解らんということで『TVの2001年宇宙の旅』といわれた)をテーマにした隠喩的、象徴的な社会派作品です。渋いSF感とテンポ運びのよさで、一度観るとヤメられなくなります。これほど、短いスパンで再評価され続けているTV作品も珍しいのではないでしょうか。
待望のDVD版登場!
NHKでの初回放映時からのファンでありながら、ビデオ版もレーザーディスク版も買いそびれていた私は、このDVD版の発売を長年待ちこがれていた。 「6」枚のディスクと20ページほどの解説ブックレットを収めたパッケージは、全体が観音開きになるタイプのもので、簡素なものだが、黒と赤を基調としたデザインはなかなかスマートだ。 また、ブックレットは分量的にややもの足りない感じもするが、シリーズのポイントは要領よく押さえている。 お約束の「特典映像」の目玉は、本シリーズのパイロット版として制作された「ビッグ・ベンの鐘」と、番組の見所や制作裏話を紹介した The Prisoner Companion(ほかに各話のオリジナル予告編や、なぜか「サンダーバード」のイントロ画像も収められている)。「ビッグ・ベンの鐘」のほうは、別バージョンのテーマ曲がかぶせられたイントロ部分と、不思議なメッセージが唐突に登場するラスト部分を除けば、本編と大差はないので、あまり過剰な期待はしないほうがいいだろう。いっぽう、The Prisoner Companion は、このシリーズ全体のガイド役に相当するもので、基本的なトリビア知識もひととおり得ることができるようになっている。ただし、これらは既存のビデオ製品をソースとしたものらしく、はっきり言って画質は悪い。 また、小山田宗徳ら、声優についてのクレジットが見られないこと、オリジナル音声に比べ、日本語音声の欠落部分がめだつこと(これは国内での放送時の制約もあり、やむをえないことだろうし、仕様として明記されている)、そして、日本語音声の中から、いわゆる「差別語」に相当すると思われる部分が随所で削除されているのも不満の残る点だ。もちろん、原語で視聴する限りは何の問題もないが、進行中とされている映画版「プリズナー No.6」完成の暁には、いま一度ソースマスターにさかのぼって、少なくとも削除部分の音声ぐらいは補ったバージョンがリリースされることを期待したい。 以上、全体の完成度を考え、★ひとつマイナスしてはいるが、ドラマ自体は★5つものであることに間違いはない。この希有なTVドラマシリーズがさらに多くの人々の目にふれる機会を得たことを喜びたい。
唯一の正しい解釈を求めようとすると永久に罰せられる難儀な傑作
北米では2000年より順次発売され、2001年半ばに10枚組で完結したDVDが待望の日本語版で登場。待ちきれず米国Amazonから購入したファンも多かったのでは。リストアされた映像は美しいの一言で、フィルム撮影された作品ならではの醍醐味。何度でも繰り返し観たくなる作品なのでまさにDVD向き。サンダーバードでお馴染みの英国ITC(ITV)制作による硬派のドラマ。熱狂的なファンを持つカルトな作品で、特に90年代半ばよりブームが再燃し、米国ではSF作家ハーラン・エリスンの解説により「プリズナー・マラソン」と題されSF専門CATVで連続放映されていた、ジャンル的にはむしろSFに分類されうる一風変わった作品。メル・ギブソン主演で劇場映画版リメイク中か?のウワサが浮かんでは消えている。番組イントロだけで全ての事前設定を語りきってしまう鮮やかな出だしに始まり、一度観たら病みつきになる独特の映像世界と息詰まるストーリーに圧倒され、各回の終わりと共にその余りにもカッコ良いテーマソングが流れる度に胸が高鳴る。ストーリーの面白さもさる事ながら、番組そのものの構成にも仕掛けが満載。硬派なスパイアクションと思いきや、フィクションならではの摩訶不思議な設定もテンコ盛り。当初スパイ・スリラーの側面に重点が置かれていたが、シリーズ後半から劇的にサイケな調子を帯びてくる。どの回から観るかで受ける印象が相当異なるが、どの回から観ても面白いこと請け合い。撮影は実在するリゾート・ホテルで極秘裏に行われ、60年代ブリティッシュ・テイストおよび作品独自の不思議なテイストが炸裂する。一切説明を与えられないままの欲求不満的「謎」の感覚に囚われしまったら貴方も「囚人」の仲間入り。さあ貴方も本作を観てプリズナーと化し、満たされぬ好奇心が受け続ける罰にココロ引き裂かれる、ほとんどマゾ的囚人感覚にのたうちまわり続けよう!
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定価: \31,290 販売価格: \28,161 人気ランキング: 12389位 おすすめ度: 発売日: 2002/01/30 発売元: ビデオメーカー 発送可能時期: 通常24時間以内に発送 |
マクグーハンに釘付け60s英国カルトTVシリーズの傑作。公開当時は日本でもアメリカでもなんだかよくわからん、ということだったそうですが、60年代イギリス独特の管理社会への不安(時計じかけのオレンジみたいな感じ。事実どっちもよう解らんということで『TVの2001年宇宙の旅』といわれた)をテーマにした隠喩的、象徴的な社会派作品です。渋いSF感とテンポ運びのよさで、一度観るとヤメられなくなります。これほど、短いスパンで再評価され続けているTV作品も珍しいのではないでしょうか。
待望のDVD版登場!NHKでの初回放映時からのファンでありながら、ビデオ版もレーザーディスク版も買いそびれていた私は、このDVD版の発売を長年待ちこがれていた。 「6」枚のディスクと20ページほどの解説ブックレットを収めたパッケージは、全体が観音開きになるタイプのもので、簡素なものだが、黒と赤を基調としたデザインはなかなかスマートだ。 また、ブックレットは分量的にややもの足りない感じもするが、シリーズのポイントは要領よく押さえている。 お約束の「特典映像」の目玉は、本シリーズのパイロット版として制作された「ビッグ・ベンの鐘」と、番組の見所や制作裏話を紹介した The Prisoner Companion(ほかに各話のオリジナル予告編や、なぜか「サンダーバード」のイントロ画像も収められている)。「ビッグ・ベンの鐘」のほうは、別バージョンのテーマ曲がかぶせられたイントロ部分と、不思議なメッセージが唐突に登場するラスト部分を除けば、本編と大差はないので、あまり過剰な期待はしないほうがいいだろう。いっぽう、The Prisoner Companion は、このシリーズ全体のガイド役に相当するもので、基本的なトリビア知識もひととおり得ることができるようになっている。ただし、これらは既存のビデオ製品をソースとしたものらしく、はっきり言って画質は悪い。 また、小山田宗徳ら、声優についてのクレジットが見られないこと、オリジナル音声に比べ、日本語音声の欠落部分がめだつこと(これは国内での放送時の制約もあり、やむをえないことだろうし、仕様として明記されている)、そして、日本語音声の中から、いわゆる「差別語」に相当すると思われる部分が随所で削除されているのも不満の残る点だ。もちろん、原語で視聴する限りは何の問題もないが、進行中とされている映画版「プリズナー No.6」完成の暁には、いま一度ソースマスターにさかのぼって、少なくとも削除部分の音声ぐらいは補ったバージョンがリリースされることを期待したい。 以上、全体の完成度を考え、★ひとつマイナスしてはいるが、ドラマ自体は★5つものであることに間違いはない。この希有なTVドラマシリーズがさらに多くの人々の目にふれる機会を得たことを喜びたい。
唯一の正しい解釈を求めようとすると永久に罰せられる難儀な傑作北米では2000年より順次発売され、2001年半ばに10枚組で完結したDVDが待望の日本語版で登場。待ちきれず米国Amazonから購入したファンも多かったのでは。リストアされた映像は美しいの一言で、フィルム撮影された作品ならではの醍醐味。何度でも繰り返し観たくなる作品なのでまさにDVD向き。サンダーバードでお馴染みの英国ITC(ITV)制作による硬派のドラマ。熱狂的なファンを持つカルトな作品で、特に90年代半ばよりブームが再燃し、米国ではSF作家ハーラン・エリスンの解説により「プリズナー・マラソン」と題されSF専門CATVで連続放映されていた、ジャンル的にはむしろSFに分類されうる一風変わった作品。メル・ギブソン主演で劇場映画版リメイク中か?のウワサが浮かんでは消えている。番組イントロだけで全ての事前設定を語りきってしまう鮮やかな出だしに始まり、一度観たら病みつきになる独特の映像世界と息詰まるストーリーに圧倒され、各回の終わりと共にその余りにもカッコ良いテーマソングが流れる度に胸が高鳴る。ストーリーの面白さもさる事ながら、番組そのものの構成にも仕掛けが満載。硬派なスパイアクションと思いきや、フィクションならではの摩訶不思議な設定もテンコ盛り。当初スパイ・スリラーの側面に重点が置かれていたが、シリーズ後半から劇的にサイケな調子を帯びてくる。どの回から観るかで受ける印象が相当異なるが、どの回から観ても面白いこと請け合い。撮影は実在するリゾート・ホテルで極秘裏に行われ、60年代ブリティッシュ・テイストおよび作品独自の不思議なテイストが炸裂する。一切説明を与えられないままの欲求不満的「謎」の感覚に囚われしまったら貴方も「囚人」の仲間入り。さあ貴方も本作を観てプリズナーと化し、満たされぬ好奇心が受け続ける罰にココロ引き裂かれる、ほとんどマゾ的囚人感覚にのたうちまわり続けよう!