木靴の樹
木靴の樹
木靴の樹を観た人の感想
木靴の樹?真の傑作
この映画を観たのは確か大学5年の時(その時のパンフレットに挟まれた切符の半券から微かに55年と読みとれる)、まず映像の優しさ自然さに驚いた。聞くところによると、人工照明を排し、自然光を使っているとのこと。さらに驚いたのは、登場人物はほとんどその土地の農民たち。この北伊ロンバルディア地方の小作農民の何の変哲もない日常が描かれているのだが、そのリアリズムの圧倒的な存在感、説得力とでも言うのだろうか。オルミ監督は何から何まで自分でやる人で、正に商業主義の対局にいる人。飾らない農民の生活を通じて、人間の根元的な生き様を見せてくれます。現代における奇蹟のような映画です。この映画に出会えた人は幸福です。故荻昌弘氏は「真正の傑作であって、まだこのような映画が存在したのか」と述べています。
「木靴の樹」。とは、とても素敵な題名をつけたものです
中盤、ミネク(男の子)が木靴を割ってしまったあたりから、お父さんの家族を思う心情や地主制のもとで働く農民たちの哀しさが、物語を切なく展開させていき、ラストの叙情的な旅立ちまで一気に見せてくれる。3時間を越える大作だが、映像の美しさと素人俳優のまっすぐな眼差しと物腰に、見ているこちらが励まされているような気持ちになってくる。新婚夫婦が旅先で赤ん坊をもらうところのエピソードは秀逸。人間とはなんて大きな愛を持ちえるんだろう!と感動してしまった。
幸いにも、公開当時映画館で見ることができた。観客がみんな善人に思えて、映画館の雰囲気がとてもよかったのを記憶している。
人生の哀歓
ここには人生が奏でる詩がある。哀歓がある。つつましく健気に生きる無名の農民たちの、ひたすらに働き、生活する姿が淡々と描かれる。貧しい家にやってきた乞食を家に入れて食べ物を与える母。恋する若者たちの、心洗われるようなささやかな出逢い。そんな日常のなんでもない姿だが、輝くような最高の一瞬一瞬をそれぞれが生きている。そして絶望の淵へと去りゆく一家族を、かぎりない思いを込めて、そっと垣間見る仲間の姿──忘れることのできない映画である。
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定価: \3,990 販売価格: \3,990 人気ランキング: 16725位 おすすめ度: 発売日: 2000/11/24 発売元: ビデオメーカー 発送可能時期: 通常24時間以内に発送 |
木靴の樹?真の傑作この映画を観たのは確か大学5年の時(その時のパンフレットに挟まれた切符の半券から微かに55年と読みとれる)、まず映像の優しさ自然さに驚いた。聞くところによると、人工照明を排し、自然光を使っているとのこと。さらに驚いたのは、登場人物はほとんどその土地の農民たち。この北伊ロンバルディア地方の小作農民の何の変哲もない日常が描かれているのだが、そのリアリズムの圧倒的な存在感、説得力とでも言うのだろうか。オルミ監督は何から何まで自分でやる人で、正に商業主義の対局にいる人。飾らない農民の生活を通じて、人間の根元的な生き様を見せてくれます。現代における奇蹟のような映画です。この映画に出会えた人は幸福です。故荻昌弘氏は「真正の傑作であって、まだこのような映画が存在したのか」と述べています。
「木靴の樹」。とは、とても素敵な題名をつけたものです中盤、ミネク(男の子)が木靴を割ってしまったあたりから、お父さんの家族を思う心情や地主制のもとで働く農民たちの哀しさが、物語を切なく展開させていき、ラストの叙情的な旅立ちまで一気に見せてくれる。3時間を越える大作だが、映像の美しさと素人俳優のまっすぐな眼差しと物腰に、見ているこちらが励まされているような気持ちになってくる。新婚夫婦が旅先で赤ん坊をもらうところのエピソードは秀逸。人間とはなんて大きな愛を持ちえるんだろう!と感動してしまった。
幸いにも、公開当時映画館で見ることができた。観客がみんな善人に思えて、映画館の雰囲気がとてもよかったのを記憶している。
人生の哀歓ここには人生が奏でる詩がある。哀歓がある。つつましく健気に生きる無名の農民たちの、ひたすらに働き、生活する姿が淡々と描かれる。貧しい家にやってきた乞食を家に入れて食べ物を与える母。恋する若者たちの、心洗われるようなささやかな出逢い。そんな日常のなんでもない姿だが、輝くような最高の一瞬一瞬をそれぞれが生きている。そして絶望の淵へと去りゆく一家族を、かぎりない思いを込めて、そっと垣間見る仲間の姿──忘れることのできない映画である。